もうええもうええもうええもう◆Ray Charles『Hit the Road Jack』
はじめに
黒人×盲目×キーボード。そう聞くとスティービー・ワンダーともう1人、思い浮かぶアーティストがいます。
R&Bの申し子、レイ・チャールズです。
90年代に、サザンオールスターズの名曲『いとしのエリー』を英語カバーし、
日本でもヒット(Wikipediaには小ヒットとの記述が。失礼な。)を記録したレイ。
そんなレイが1961年、スター街道邁進の真っただ中で世に放った名曲をご紹介します。
Ray Charles『Hit the Road Jack』
サビでは、
コーラス隊「出て行けジャック、帰ってくるな!」
レイ(ジャック)「え?なんて?」
というなんとも力の抜けるやりとりが繰り返されています。
しかしこの曲で、それまでアメリカのスターだったレイが世界の大スターに躍進し、翌年『I Can't Stop Loving You』をリリースする頃には、すでに彼は天才の名を欲しいままにしていました。
どこまでも音楽に意欲的で、ゴスペル・ブルース・ジャズ・R&Bなど幅広く吸収し、まるでアメリカ音楽の歴史そのもののような天才、音楽界の巨人。
しかし2004年10月に公開された伝記映画『Ray/レイ』の完成を待たずして、
2004年6月、肝臓癌により73年の生涯に幕を下ろしました。
今日も僕は、「え?なんて?」とひょうきんな天才に会うために、再生ボタンを押しています。